音楽に生きるbilingual/HIPHOPヘッズのブログ

沖縄で音楽に生きる人のブログです。(※職業は普通のサラリーマンなうえに楽器もできません)HIPHOPが好きで英語を学びに一年間カナダへ。おすすめの海外ラッパーやアルバムの解説・音楽に関することを書いていきます。

なぜ人気?ラッパー”Lil Pump”が人気な理由と彼の曲の良さの秘密とは

Lil Pump

大人気ラッパーのLil Pump

(※参照:https://www.last.fm/ja/music/Lil+Pump/+images/2179ece7e9acc448f46e3065d1cdcca2

ラッパーLil Pumpとは誰か

2000年生まれの18歳。

フロリダ出身でサウンドクラウドという音楽発信媒体から曲をアップしたところバズる。⇒”Gucci Gang”等のヒット曲から一年足らずでシーンでスター化。

Kanye Westとコラボしたり、映画Deadpoolの主題歌歌ったりとメインストリームでも露出が増えすっかりセレブの仲間入りした未成年です。

奇抜なだけでスキルはない・ガキに向けてガキが騒いでいるだけ、等ヘッズ内からは厳しい声も上がってきます。

 

Lil Pumpはなんで人気なのか

  • USで人気っぽいけどどんなラッパーなの?
  • そもそも”Lilなんとか”ってラッパー多すぎない?
  • 曲きいてみたけど何がいいかわからない。

 

まあ、Lil Pumpのみならず最近のUSラッパー聞いててこのような気持ちを抱いたことは、ヘッズなら一度はあるかもしれません。

90’s HIPHOP(ゴールデンエイジと呼ばれている90年代のヒップホップ)に傾倒している筆者も同じように感じることがあります。

 

それでも今人気のラッパーは、何かしら人気である理由があります。

 

※彼を一躍有名にした一曲

Lil Pump - Gucci Gang

 

曲を聞いたら一発で分かりますが、彼はスキルフルでウィットに富んだラップをするわけではありません。

むしろその逆。

Darkishなトラックに同様のフレーズを何回も連呼し、金・女・ドラッグのことについてラップするスタイル。

 

映画で例えると「エクスペンダブルズ」を見ているような感覚。

意味のない殺し合いとオーバーな表現がほとんどを占める、何も考えたくないときに見る映画と一緒です。

そのような映画や音楽が売れることが、問題だらけの現代アメリカ社会のリフレクションであることは想像に難くないです。

止まらないRacism・Trump大統領・格差の拡大・ハラスメント・銃乱射...

これらの多すぎる問題に対して、”考えたくない”という思考が働けば、このような音楽が流行っても何らおかしくはないですね。

それでいうとLil Pumpの音楽は”anti-Woke”であるといってもいいかもしれません。

 

Lil Pumpが人気の理由:”考えなくても聞ける”、時代に合ったエクスペンダブル(消費的)な音楽を提供しているから(たぶん)

 

とはいえ、日本人でその感覚はわかりづらい部分もあるかと思います。

なので楽しみ方としては、破壊衝動にかられて車内で俺TUEEEしたいときに爆音で流せばいいと思います。

 

おすすめ
Lil Pump - 

 

Lil Pumpがインスタでも連呼する”ESKEETIT”とは

 彼がインスタでいったり曲名にもなっている”ESKEETIT”。

意味は”Let's get it”です。

楽しもうぜとかいこうぜ的な盛り上がりを表しています。

”Let's get it”を早く適当にプロナウンスすることでESKEETITに聞こえる、といったノリですね。

若者の間で流行ってます。

 

Lil Pump - ESKEETIT

 

ちょっとLil Pumpをネガティブな方向で紹介する形となってしまっていますが、

音楽は音楽。

聞く人がその良し悪しを判断すればいいだけなので、

興味があれば聞いてみて、どんどん自分の意見をもっていけばいいと思います。

 

Kanye West & Lil Pump - I Love It

 

あとは、彼はインスタグラムでの投稿が非常に話題になるラッパーです。

犯罪行為を含めたクレイジーな言動を繰り返すことで、大衆の注目を集め、音楽以外のところでもインフルエンサーとしてセルフブランディングを行っています。 

 

時間がある方は楽曲だけじゃなく、インスタもチェックしてみては♪